
鎌倉で生まれ鎌倉で育ち、高校2年の頃から雑誌<新建築>を愛読し、建築設計の夢を育みました。大学4年から住宅設計の第一人者だった浜口ミホ先生の事務所で5年間お世話になり、住宅相談.設計.監理の初歩と原点を学びました。先日、NHK.TV<プロジェクトX>で当時の事務所が紹介され、先生や先輩に再会できました。 以来、鎌倉若宮大路下馬四つ角で独立し、住宅.共同住宅、公共建築、商店、商業ビルと、おかげさまでお客さまに恵まれ、好きな仕事をしながら鎌倉の日々を楽しんでいます。 鎌倉の中心、若宮大路から<鎌倉らしさ>が発信でき、生まれ、育ててくれた鎌倉に、すこしでもご恩返しできれば幸いです。
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建築、とくに住宅の設計は、他の創造活動と比較しても、積み重ねた経験がもたらすバランス感覚が重要です。貴方と愛する家族の舞台装置である住まいは、起床した時から眠りにつくまで、体と心、貴方の家族に強いインパクトを与え続けます。住宅の設計をさせて頂く時、計画案を拡大し、その上で家族の皆さんが一日の生活を試みていただくようお願いします。さまざまなシーンを設定して、単に動線の関係だけでなく、環境を共有するいろいろな物語を具体的に演じ、それぞれの貴方らしさ、家族らしさが満足できるのか確認して頂くためです。 一方、商業空間は、周辺街並との調和を計るとともにデザイン的なパンチが必要です。公共建築は、大規模建築となることも多く、民間建築への波及効果を重視し、環境との調和を優先すべきでしょう。 住まいの場合は、設計者の個性よりも<貴方らしさ>。公共建築、共同建築は<環境との調和>。商業建築は<その時代の感性>を表現すべく努力してきました。 これからの建築.都市の一番肝要なことは、とくに鎌倉の場合、鎌倉市民.おとずれるお客さま、皆が、自然と文化が両立するこの地に、ちょっとした心身の<やすらぎ>を求めて集まってくることを思うと、小さなやすらぎ、やさしさ、ストレスを感じさせない空間.デイテールがポイントです。素朴な、成金趣味でない質実剛健な建物.路地空間などなど、一時代前の鎌倉のたたずまいにヒントがありそうです。
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